月々の固定費の見直しに「電気代を安くしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
近年おこなわれた電力自由化によって、個人で電力会社を選べるようになり、節約の幅に広がりをみせています。
とはいえ「どの電力会社がよいのかわからない」「乗り換え方法がわからない」などの疑問をお持ちの方も多いと思います。さらに、電気料金は地域や使用状況によって料金が変わるため、しっかり比較して選びたいところ。
そこで本記事では、節電におすすめの新電力会社を6社紹介します。また、選び方のポイントや乗り換え方法まで解説していますので、電気代の見直しを検討している方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
新電力会社とは?
新電力会社とは、2016年の電力自由化により新規で電気の販売を始めた企業のことを指します。
電力自由化より前は、東京電力や関西電力など、各地域の大手電力会社10社から各家庭に電力を供給するのが一般的でした。ですが、電力自由化により現在では大手電力会社以外の企業でも、電気を小売りできるようになったのです。

現在では数多くの企業が電気の販売に参入していて、自由な料金設定とそれぞれの特徴を生かしたプランの提供で、大手電力会社との差別化を図っています。
たとえば、ガス事業者系の新電力会社なら「ガス料金とのセット割引」、通信産業系なら「スマホやインターネットとのセット割引」など、利用者にお得な料金プランを提供しています。
のちほど、おすすめの新電力会社の特徴や料金プランを紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。
新電力への乗り換えのデメリットは?
今利用している電力会社から新電力会社へ乗り換えるとき、デメリットがあるかどうかも気になるところですよね。
実は、新電力会社への乗り換えに大きなデメリットはありません。ただし、条件によっては料金が高くなったり、解約時に違約金がかかったりする場合があるので注意が必要です。
また、新電力会社に乗り換えると電気の品質が落ちたり、停電が増えるのでは?と不安に思うかもしれませんが、そのようなこともありません。というのも、新電力会社は電気の「小売り」のみをおこなう会社だからです。
電気が供給されるシステムには「発電」「送配電」「小売り」の3つの部門がありますが、このうち、各家庭に電力を送り届ける「発電」と「送配電」の部門は今までと同じ、国の許可を受けた企業がおこなっています。

なので、電気が送られてくるネットワークに変わりはなく、電力会社を乗り換えたとしても、品質が落ちたり停電が増えることもないのです。
節電におすすめの新電力会社ランキングTOP7
ここでは、節電におすすめの新電力会社を6社紹介していきます。
各社の特徴やおすすめポイントを踏まえて、自分に合うプランを探してみてください。
気になる新電力会社があれば、公式サイトの料金シミュレーションで、どのくらいお得になるのかを調べてみるとよいでしょう。
【1位】リミックスでんき

リミックスでんきの最大の特徴は、乗り換えるだけで地域の電力会社より5%安くなる点です。
多くの電力会社では一定の使用量を満たさないと安くなりませんが、リミックスでんきでは使用量に関わらず一律5%オフになるのがポイント。(定電圧は一律2%オフ)

リミックスでんきには一律5%オフになる「通常プラン」、基本料金が無料の「使い得ファミリー・個人プラン」、電気代の約5%をビットコインで還元してくれる「仮想通貨付与プラン」の3つのプランがあります。
ほぼリアルタイムで電気の使用量をチェックできるので、どの時間帯に電気をたくさん使っているかがチェックできます。さらに、初期費用・解約手数料が0円で、途中解約しても違約金がかかりません。

また、リミックスでんきを運営している「株式会社リミックスポイント」は、仮想通貨などを扱う会社で東証2部に上場しているため安心して利用できるでしょう。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【2位】新日本エネルギー

新日本エネルギーは2019年に参入した新電力会社で、電気の使用量が多いほどお得になるのが特徴です。
1ヶ月の電気使用量が300kwh以上で従量料金が安くなるため、世帯人数の多いファミリー向けの電気会社です。逆に、1ヶ月300kwh以下の家庭では今までの電気代と変わりません。
供給エリアは東京・北陸・九州エリアのみで、契約期間は3年の自動更新となっています。電話や対面での申し込みの場合、更新月以外での解約には9,900円(税込)発生するので注意が必要です。

また、新日本エネルギーの公式サイトでは料金シミュレーションができないので、どのくらい安くなるのかがわかりづらいのが難点。気になる方は、公式サイトから問い合わせてみるとよいでしょう。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【3位】エルピオでんき

エルピオでんきは、業界最安値レベルまで電気代をおさえているのが特徴の新電力会社です。
多くの電力会社は宣伝や特典・ポイント還元などに力を入れて集客していますが、エルピオでんきではそれらを一切カット。不要なコストをおさえて安く電気を提供してくれます。
また、エルピオでんきは、もともとLPガスを販売する会社のため「エルピオガス」とセットで契約する大幅な節約が可能になるプランも魅力のひとつです。
利用期間の縛りはなく、初期費用や解約手数料も0円。さらに「安心駆けつけサービス」では24時間365日、点検・調査・応急処置の無料サポートしてくれるので万が一のときも安心です。
また、エルピオでんきはエリアごとに豊富なプランが用意されているので、使用状況に合ったプランを選べるでしょう。

シンプルな料金プランでとにかく電気代をおさえたい人は、エルピオでんきがおすすめです。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【4位】Looopでんき

Looopでんきは再生可能エネルギーを利用して、電気をお得に提供してくれます。
業界トップクラスの安さで契約件数は30万件を突破。基本料金0円で、使った分だけ支払うシンプルな料金プランが人気となっています。
初期費用や解約手数料が0円なので試しやすく、ガスとのセット割やオール電化住宅にお得なプランなども用意されています

また「Looopでんきアプリ」のダウンロードで1時間毎の使用量や節約額、請求情報を手軽に確認できるのもポイント。
東京エリアでは、電気のトラブルに24時間365日対応してくれます。
電気料金がお得になるキャンペーンなどを随時開催しているので、気になる方は公式サイトからチェックしてみるとよいでしょう。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【5位】シン・エナジー

シン・エナジーは、電気をよく使う時間帯に合わせてプランが選べます。
他社と比べて、時間帯によって電気の単価を細かく分けているので、より生活スタイルにあわせてお得なプランを選べるのが嬉しいポイント。
昼間に電気をよく使うなら「昼生活フィットプラン」、夜間に電気をよく使うなら「夜生活フィットプラン」を選ぶとよいでしょう。


また、電気をあまり使わない人でも安くなる「きほんプラン」もあるので、どんな家庭でも電気代が安くなるのが大きな特徴です。
初期費用・解約手数料が無料で、1年の自動更新。家計簿アプリの「マネーフォワード」のプレミアムプラン(毎月500円)が無料になったり、JALマイルが貯まるなどの特典もあります。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【6位】東京ガスの電気

東京ガスの電気は、主に関東圏で東京ガスが供給している売上No.1の新電力サービスです。
東京ガスの電気は、従量料金(電気量料金)が東京電力よりも安く設定されています。

電気量料金がどの段階でもお得になり、1ヶ月で800円以上節約できという声も。
一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い層におすすめです。
ただ、東京ガスの電気は、営業が怪しいというあまり良くない評判も。契約は慎重に行いましょう。
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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【7位】0円でんき

その名前の通り、基本料金が無料の「0円でんき」。
電気の使用量が多いほどお得になる0円でんきは、電気をよく使うファミリーにおすすめです。
逆に、1ヶ月の電気使用量が120kwh以下で電気をあまり使わない場合、大手電力会社の料金設定の方が安いため、割高になる可能性があります。

一般家庭向けは「ファミリー向けプラン」のみで、使った分だけ請求されるシンプルな料金形態。

0円でんきは2019年に参入したばかりの電力会社で、まだ口コミなどがネット上に少ない印象。随時Amazonギフトなどのキャンペーンを実施しており、乗り換える人が徐々に増えているようです。
対象エリアは、北海道・東北・沖縄を除く全国となっています。(北海道・東北エリアは同会社が運営する「オカでん」の申し込みが可能)
特徴 |
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料金プラン |
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供給エリア |
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初期費用・解約金 |
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新電力会社の選び方のポイント
おすすめの新電力会社を紹介してきましたが、自由に選べるのは嬉しいものの「どこが自分にぴったり合うのかわからない」という方も多いと思います。
そこで、新電力会社の選び方のポイントを3つ紹介しますので、こちらを参考に選んでみてください。
プラン内容
新電力会社のプランには、時間帯別・ガス割・ソーラー割など、さまざまな割引プランが用意されています。
時間帯によってプランを選ぶ方が安くなる場合もあれば、他のライフラインと合わせた方が安くなる場合もあります。

生活スタイルと照らし合わせて、各電力会社で料金シミュレーションを比較してみると、より自分に合うプランが選べるでしょう。
初期費用や解約手数料
新電力会社に乗り換えるときは、初期費用や解約手数料が必要かどうかもチェックしておきましょう。
今回紹介した新電力会社の中では「新日本エネルギー」の電話と対面での申し込み以外は、全て初期費用も解約手数料も無料となってます。ただし、現在利用している電力会社での解約金が発生する可能性もあるので、あらかじめ問い合わせておきましょう。
また、初めて新電力会社を利用するときは「スマートメーター」へ取り替えるのが一般的です。取り替え費用の有無も事前に確認しておくと安心です。
サービス内容
新電力に乗り換えるときは、契約後のサービスの内容もチェックしておきましょう。
「急に電気がつかなくなった」「コンセントから煙が出た」などのトラブルがあったとき、無料で駆けつけて応急処置してくれるサービスがあれば安心です。

また、ガソリン代の割引やクレジットカードへのポイント付与などのサービスを提供している新電力会社なら、電気代以外もお得になりますよ。
新電力会社への乗り換え方
新電力会社への乗り換えはとても簡単です。
毎月届く「電気ご使用量のお知らせ」(検針票)を用意して、公式サイトのお申し込みページから必要項目を入力するだけ。ほとんどの新電力会社では料金シミュレーションからそのまま申し込めるので、迷うことはないでしょう。
また、今契約している電力会社には、新しく契約した電力会社が解約手続きしてくれます。公式サイトから申し込みが完了したら、数週間~2ヶ月程度で電力会社が切り替わります。
まとめ
ということで今回は、新電力会社に乗り換えると安くなる理由やおすすめの6社の特徴を紹介しました。それぞれの特徴やプランなどを知った上で、生活スタイルにあう新電力会社を選んで電気代を安くおさえましょう。
家にいる時間が増えて電気代が高くなった方や、もっと節約をしたいという方は、今回紹介した内容を参考に電力会社を選んでみてはいかがでしょうか。
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